La Vie en rose

漫画ス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トへの愛を綴る二次小説ブログです。多分に同人要素を含みますので、苦手な方や嫌いな方、また、同人という言葉をご存知ない方は、お入りにならないように願います。

聖夜に祈りを(後編)

こちらはス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トの二次小説です。
嫌悪感を抱かれる方、苦手~って方、二次って何? な方は回れ右でお願い致します。
ス/キ/ビ/スキーさんだけお入り下さいませ。

25日中に前後編間に合わそうと思ったのに~っ!!
子供イベントに時間掛かり過ぎてしまったデス……(←子供優先なモンで勘弁していただきたく……)。

とりあえず、若干遅れましたが、キョコタンおめでとう~~~っ(*^▽^)/★*☆♪

ではでは、何でも良いぜな方だけどぞ~っ☆




聖夜に祈りを(後編)


振り向いた先に居る長身の先輩俳優は、先程までは確かに艶やかな黒髪の、…………筈だった。




「……つ……敦賀さん…………?」




イルミネーションにも負けない金の輝きは、ゆっくりと歩く動きに合わせてサラサラと揺れる。

長くしなやかな手足が生み出す身の熟しは、モデルとしても超一流だという事を証明している。

スーツの上からでも判る鍛え上げた身体は、かの先輩俳優と寸分違わずキョーコスケールと一致する。




「…………敦賀さ…ん…?」

キョーコの問いに答える事なく、コツ、コツ、と靴音だけがゆっくりと響く。

「……敦賀さんっ!?」




やがて目の前で止まったその人の目は、美しい、あの蒼い石と、同じ色をしていた。




「キョーコちゃん、誕生日おめでとう。妖精からのプレゼントはお気に召したでしょうか?」

甘やかに響くテノールは、やはりキョーコのよく知るその人のものだった。

「……ん? もしかして、お気に召さなかった?」

ツリーの枝からぶら下がる小さな箱を取る優雅な手付きも、腰を折ってキョーコを覗き込むその仕草も、勿論その人そのまま。




「………………敦賀さん……?」

キョーコの問いに、目の前の男はフワリと微笑んだ。

「ん。どうした?」

優しいその声音に、キョーコはへたぁっと頽れた。

「……っと……。大丈夫?」

キョーコの華奢な身体が倒れる前に支え起こすと、暖かい部屋へと戻った。キョーコを優しくエスコートして椅子に座らせ、前に跪くその姿はまるで、絵本から抜け出てきたお伽噺の王子様に見える。

落ち着かせる為に蓮が差し出した水を、震える手で受け取って、キョーコは一息に飲み干した。




「どう? 落ち着いた?」

膝をつき合わせるように自分の椅子を移動させてから、やっぱり敦賀蓮の口調と声でお伽噺の王子が口を開くと、キョーコは、やっとの事で疑問をぶつけた。

「……あの、……聞いていいのか判りませんが……、その、…………敦賀さんの、姿は一体…………?」

キョーコの言葉に、蓮は目を伏せて苦しそうに息を吐いて、それから少しだけ躊躇いを見せる。

手に入れる決意も、総てを晒す覚悟も、何もかも決めた筈なのに、それでも蓮はキョーコを失う可能性へ恐怖を抱く。

「……あ……っ!!ご、ごめんなさい!!い…いいんですっ!!話せない事を無理矢理聞きたい訳じゃないんです…………ただ…………」
「最上さん、君に、俺の本当の名前を知ってほしい…………。ずっと好きだった君に、本当の俺を知ってほしいんだ…………。」

驚きに固まったキョーコの手を捕まえて、愛しいヒトから勇気を貰うように握る。冷たく震える手で。

「俺の、…………『クオン・ヒズリ』の全てを…………。」

そうして、蓮は話し始めた。










「…………社長に連れられて日本に来た俺は、『クオン・ヒズリ』の名前を封印して『敦賀蓮』となったんだ…………。……この腕時計は、犯した罪を忘れないように……、こうして……っ!!」

キョーコの手を握ったままだった手は離れて、右手首に嵌まるも壊れて動かない時計を握り締める。

キョーコと出逢った幼い日の思い出、屈辱と挫折に耐えたアメリカでの生活、そして荒れた日々を繰り返すようになったこと、それから、兄とも呼べる親しい人を亡くし、その後悔と罪を抱えたまま日本へ来たこと、その総てをキョーコに告白した。




長い、とても長い蓮の話を静かに聞いて、聞き終わるとキョーコは大粒の涙を流した。

「…………コーンは、…………貴方は、自分が辛い気持ちを抱えていたのに、私を助けてくれてたんですね……っ……。」

肩を震わせた蓮の傍らに立って、キョーコは大きな身体を包むように抱いた。優しく、慈しむように頭を撫でる。

「……もう一人で苦しまないで、コーン……。大丈夫。今度は私が、貴方の苦しみも悲しみも吸いとってあげます。……私が貴方のコーンになります……。」




「最上さんは、……俺を軽蔑しないの……?」

蓮の遠慮がちな声が届くと、キョーコは撫でる手を止めた。

「当たり前です!!軽蔑なんてしません。……それに、……きっと、リックさんだって、貴方が後悔や罪の意識に囚われる事を望んでいないと思います。」

力強いキョーコの言葉に、蓮の震えが治まっていく。

「大丈夫。敦賀さんは大丈夫です。もう大丈夫なんです!!」

呪文のように繰り返される言葉が、蓮の奥底に蟠る冷たい暗闇を溶かす。

「大丈夫。だって敦賀さんは、とっくに大空を飛び回ってるもの!!」




力強い声に励まされて顔をあげれば、あの夏の日と変わらない笑顔があった。




「ありがとう。……キョーコちゃん、ありがとう……。君を好きになって良かった……。」

しっかりと立ち上がった蓮は、偽りもごまかしもない素直な心で、初めてキョーコへ手を伸ばした。




「…あ、あ……のぅ……、……敦賀さん……?」
「……なに、キョーコちゃん?」

満ち足りた気持ちでキョーコを胸に閉じ込めていた蓮に、控えめな小さな声が聞こえる。

「…………えっと、……私と敦賀さんは、……こ、こんな風に、…………触れ合ってもいいんですか? か、からかってるなんて……ことは……っ!?」

大きな目で見上げたキョーコに、蓮は大きく頷いた。

「からかってないよ!!ずっと言ってたでしょ? 俺は誰にでもこういう事をする訳じゃないから!!」

君にしかしていない、と、ヒソリ付け加えれば、キョーコは真っ赤になって俯いた。










拝啓キョーコ様、早く完全自覚に目覚めてね!!
ホント来年期待してるから!!
そんな訳で、『蓮が幸せな』キョコ誕でした♪(←おかしいな? キョコを幸せにする筈が……)
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  1. 2011/12/26(月) 00:31:26|
  2. 短編
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