La Vie en rose

漫画ス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トへの愛を綴る二次小説ブログです。多分に同人要素を含みますので、苦手な方や嫌いな方、また、同人という言葉をご存知ない方は、お入りにならないように願います。

聖夜に祈りを(前編)

こちらはス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トの二次小説です。
嫌悪感を抱かれる方、苦手~って方、二次って何? な方は回れ右でお願い致します。
ス/キ/ビ/スキーさんだけお入り下さいませ。

細かい原作設定無視っぽく……。

キョコ誕の筈が蓮誕っぽくなってもーた。

も、何でもオケな方だけどぞ~っ




聖夜に祈りを(前編)


「去年の今頃は、……大忙しだったのよねぇ……。」

早々に仕事を終え、芸能プロダクション社長宅の迎賓館で一人作業するは、そのプロダクションへ所属する女優兼タレントの『京子』こと最上キョーコだ。もう三時間は黙々と作業を続けている。腕時計の針はもう22時をとっくに過ぎた。

ラブミー部として受けた仕事ではないが、キョーコにとってその心に愛を取り戻すには、とても大切な儀式を行う為の準備。お陰で作業は予定していた期日よりも早く終わりそうだ。

手を動かしながら、昨年自らが主催したグレイトフルパーティーに思いを馳せると、含み笑いを漏らす。

「今回はニューイヤーバージョンだなんて、社長さんも好きよねぇ……。」

めでたく父親との関係が修復したもう一人の主催者・宝田マリアは、冬休みになると父親に会う為、既に渡米している。12月24日の誕生日は父娘水入らずで祝うのだろう。そんな訳で、今回のグレイトフルパーティーは年明けの第一土曜日夕方から、新年会を兼ねたものとなった。勿論、足長おじさんも健在である。

「……それにしても……、モー子さんったら、イブを一緒に過ごせるのは嬉しいけど、社長さん家で待ち合わせなんて……。言ってくれたらマンションでも局でも何処だって迎えに行くのにぃ~っ!!!!」

フニャララクネクネと、嬉しさの熱で溶けたチョコレートと化したキョーコを見れば、件の女優は気味悪がって逃げるのではないか。

「ウフフゥッ!!お食事して~、イルミネーション見に行って~、あ、でも、流石にこんな時間にフラフラしない方が良いかしら?……それにしても、……ッフ、フフッ……、フフフゥッ!!」

ニヤけ顔でショッキングピンクのツナギポケットから取り出すは、ブルーの便箋に綴られたクリスマスデートへの招待。差出人を見れば『from K』となっていた。

「『K』は『琴南奏江』って事よねぇ!!『イブと25日を一緒に過ごそう』なんて、熱い友情を感じさせるわぁっ!!」

仕事が押して少し遅れるかもしれないとの追伸に、何時間でも待つわよ~、と、蕩ける笑顔にはハートがデコレーションされている。広い迎賓館の中でも堂々と中央に聳え立つ5m以上ある巨木の中程で梯子に登り、飾り付ける手はすっかりお休みしてしまった。ルンルンとご機嫌なキョーコに声が掛けられたのはその時だった。




「琴南さんじゃなくてごめんね……。」

突然耳に響いた魅力溢れる低音に、キョーコは恐る恐る振り向いた。

「お迎えにあがりました、お姫様。」

振り向いた先には、キョーコにとって事務所の大先輩である敦賀蓮が、いた。




「……え…、え……っと、…………敦賀さん、こんばんは……?」

便箋を握ったままいそいそと梯子を降りて、丁寧に下げた頭が上がると、顔に浮かぶのはいくつものクエスチョンマーク。

「……ん。こんばんは、最上さん。お誘いしたのが俺でごめんね。」

『お誘い』との言葉に、キョーコの顔に浮かぶクエスチョンマークは益々増えた。

「…………それ、俺が君に出した招待状だよ。」

キョーコの手元を指差して柔らかに笑う先輩と、その指先の延長線上を何度も視線が往復して、やがて目を見開いた。

「……っぇうぇぇぇ~~~っ!!!???」

迎賓館に響いた大きな声に耳を塞ぐことなく、神々しい笑みを浮かべて蓮はキョーコの手をとった。

「さぁ、どうぞ。此処の離れを社長から借りているんだ。先ずは着替え。次は食事をして、…………それから、…………。いや、とにかく、着替えを致しましょうか、お嬢さん?」

状況を呑み込む間もなく、キョーコは蓮に連れ去られた。




「最上さんの手料理の次くらいには美味しかったね。」

フォークを置く仕草まで優雅という言葉が相応しい男を前に、キョーコの手が止まる。

鮮やかなブルーのカクテルドレスに身を包み、豪華なフルコースが並ぶテーブルに座り、ほとんどをその胃に収めるも、キョーコは未だ自分の置かれた状況を理解してはいなかった。

「……は、……はぁ……?」

歯切れの悪い返事に眉尻を下げた蓮は、ようやく事の次第を話し出した。




「去年はグレイトフルパーティーに招待してもらったからね。今年は是非、俺が君をパーティーに招待したかったんだ。お世話になった君への感謝を籠めて。『K』は俺の事だよ。これはまた後で説明してあげる。」

意味深な笑いに気付かず、キョーコは慌ててペコリと頭を下げる。

「そ…そ…そんな……っ!!感謝なんて、私の方こそ敦賀さんにお世話になりっぱなしで……っ!!」

恐縮したキョーコを優しげに見つめて、蓮は立ち上がった。

「デザートを全部食べたら、コートを着てこちらへおいで。」

中庭に面した窓辺に立った蓮の手招きに、キョーコは残った小さなティラミスの欠片を口に放り込んだ。




「さぁ、どうぞ。最上さんは此処にいてね。」

窓辺にキョーコを立たせてカーテンを開けると、中庭へ続くテラスの窓を開けて、蓮は後ろへと下がった。

「敦賀さん……?」
「大丈夫だから、外を見て?」

不安げに振り向くキョーコを手振りで中庭へ向かせる。

渋々とキョーコが視線を戻した直後、部屋を暗闇が支配した。…………ほんの一瞬だけ。




「…………っ!!!!!!」




息を呑んだキョーコの目の前に現れたのは、イルミネーションが織り成す光の景色。

青、緑、赤、白、黄、様々の色の小さな光の点は、闇の中に鮮やかに浮かぶ。

淡く光る人形にはサンタやトナカイ、それからキョーコが好きそうな妖精や小人を模したもの、可愛らしい天使達も姿を見せている。




美しさに言葉を奪われたキョーコは天使に誘われたのか、フラフラと中庭へと歩く。中央には、つい何時間か前まで飾り付けていたものより更に大きなツリーが色とりどりの華を咲かせている。




「このイルミネーションは、君へのクリスマスプレゼント。ツリーのオーナメントにはバースディプレゼントもあるよ。確かめてごらん……。」

後ろから飛んだ声に、キョーコが満面の笑みで振り向いた。

「このイルミネーションは敦賀さんが……っ!!」




その後の言葉を、キョーコは呑み込む。




イルミネーションの明かりに浮かぶその姿は、キョーコの時間を止めた。










今日はキョコ誕ですねっ☆うふふっ、オチは勿論アレですことよっ♪
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  1. 2011/12/25(日) 23:59:17|
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