La Vie en rose

漫画ス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トへの愛を綴る二次小説ブログです。多分に同人要素を含みますので、苦手な方や嫌いな方、また、同人という言葉をご存知ない方は、お入りにならないように願います。

found you(後編)

こちらはス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トの二次小説です。
嫌悪感を抱かれる方、苦手~って方、二次って何? な方は回れ右でお願い致します。
ス/キ/ビ/スキーさんだけお入り下さいませ。

も、ホント、何でも良いって方だけどうぞ




found you(後編)


細く白い指先が頬に触れ、そっと重ねた唇は互いに冷たく冷えきっていた。

目を閉じる暇さえなく、すぐに離れていった感触に、蓮は身動ぎする事さえしなかった。




「…………私の…………初めてのキスです…………。『すきなひと』とした、はじめてのキスです……。」

消え入りそうな声で告げて、キョーコは顔を伏せた。冷たく冷えた筈の頬には朱が差し、蓮の頬に添えられた手は、羞恥に震えながら離れていった。




「……ひゃぁっ!!」




そぐわない悲鳴をあげたキョーコを、蓮はしっかりと腕の中へ閉じ込めた。強引に上向かせると、今度は蓮が唇を奪う。

吐息も許さぬ程に激しい口付けが、二人の体温を上げていく。激しさに逃げるキョーコを追い掛けて、蓮は何度も口付けた。

「……すき……だったんだ……っ!!…………ずっと…………っ。……ながい……あいだ……っ!!!!」

合間に漏れるのは、途切れ途切れの告白。

「きみ……だけが…………っ!!!!」




時間も忘れて没頭する行為は深さを増していき、自分では抑える事さえ出来ない欲望が蓮を支配する。これ以上はいけない、そう頭の中で叫ぶ最後の理性を手離しそうになった時、突然携帯電話の着信音が鳴り響いた。




驚いた二人が見合わせると、我に返ったキョーコはトマトみたいに顔を真っ赤に染めた。

それを見た蓮から、身体の力が抜けていく。そして、寒空の下で、無体を働くまでに至らなかったことを心の底から安堵した。




「……社さんが『駐車場に車停めたままで何やってんだ』だって……。」

キョーコを抱き寄せて携帯電話を開くと、メールを読み上げる。遅くまでの打ち合わせを終えた社が、上司の自家用車に同乗する為に地下駐車場に向かって気付いたらしかった。

「……こんな時間までごめんね。もう、月が戻り始めてる……。」

淡い黄白色が細く輝き清浄な光を放つ。その月の優しい光に浄められたのか、蓮の欲望はすっかり身を潜めていた。

「……い、いえ……。私の方……こそ、あ…あ…あんな……っ、……失礼な……こと…………」
「……『あんな失礼』……?」

身を小さくしたキョーコは顔を隠すように俯く。




ハァァァッ、と大きな、本当に大きな溜め息を吐いて、それから、蓮は嬉しそうにはにかんだ。

「最上さんの大切なファーストキスが貰えて、…………嬉しい。」

抱き締めた存在から拡がる温もりが、心も体も暖めていく。

「一つだけ……。」

その言葉に見上げたキョーコの頬を大きな手で包み込んで、蓮は想いを籠めて囁いた。




「最上キョーコさん、今日からは『恋人』として、君を下宿まで送らせてもらえるかな……?」




改めての告白に、零れそうな瞳をパチクリさせて、やがてキョーコは小さく、遠慮がちに頷いた。










ちょっとズレましたが、月蝕ネタで……。
……ただ単に、思い浮かんだ月蝕ネタと、ちょい前から浮かんでたキョコからチュウネタを合体させたらこんなんなりました☆
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  1. 2011/12/20(火) 10:06:00|
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