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La Vie en rose

漫画ス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トへの愛を綴る二次小説ブログです。多分に同人要素を含みますので、苦手な方や嫌いな方、また、同人という言葉をご存知ない方は、お入りにならないように願います。

Fall 『Ra』in Love(11)

こちらはス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トの二次小説です。
嫌悪感を抱かれる方、苦手~って方、二次って何? な方は回れ右でお願い致します。
ス/キ/ビ/スキーさんだけお入り下さいませ。

しかも原作好きさんには申し訳ありませんが、爽やか青春学園ラブ『パラレル』です。出来る事ならば、何でもバッチコォ~~~イな方だけお越し下さいませ。

ではでは、どうぞ。




Fall 『Ra』in Love(11)


『よく知りもしない相手に、その様な事を言ってしまえるタイプな方、本当に大っ嫌いなんですっ!!!!」』




「しかし、敦賀蓮相手にああいう、『大っ嫌い』とか言えちゃうタイプが居るんだなぁ……。今時の女の子なのに、ちょっと古風でさぁ、見て呉れだけで男を選ばない、ちゃんとした女の子がねぇ……。」
しかも可愛いしなぁ、などと、視線を宙に泳がせ、にへらぁっと締まりのない顔をするのは社である。
「…………別に俺が嫌われた訳じゃなかったですよ? 俺のは、ただ単に誤解されてただけですから……。」
憮然とした表情で否を唱えるのは蓮だ。
「判ってるよぉっ!!だ~か~ら、愛理ちゃんと二人でフォローしたんじゃないかっ!!」




「キョーコちゃんっ!!敦賀君は決して、軽い気持ちから連絡先渡したんじゃないのよっ!!」
「そうだよっ!!蓮は、女の子どころか、野郎にだって連絡先教えるなんてしないんだよ!?」
キョーコの台詞が、暗に蓮までも含むであろう事を察した社と愛理が、慌てて蓮を持ち上げる。
「それに、蓮と俺は学園出身で、しかも、新旧生徒会役員同士だ!!世話になってる先生だって同じで、良く知ってるんだから、決して、その辺の、ちょっと見掛けただけの初対面同士とは一線を画するんじゃないかなっ!!??」
よく聞いてみれば無茶苦茶に都合の良い、そして訳の判らぬ論法で、社がキョーコに力説する。
「……はぁ、まぁ、確かに……。初めてお会いした時、敦賀さんは私の事を、ご存知でしたけれど……。」
「でしょ・でしょっ!!それなら、『よく知りもしない』とか、『初対面』とかの範疇からは外れるよねっ!!そうだよねっ!!」
あまりの強引さに、愛理などは傍らで笑いを堪え、蓮は口を噤んでいる。
「…………そう言われれば、そう思わないでもないですけれど…………。」
「ほ~ら!!キョーコちゃんもそう思うんだったら、俺達は仲良し先輩・後輩って事で、はいっ!!決定~っ!!!!」

そこで初めて、この件に関して、蓮が口を開いた。
「……最上さん。不愉快な思いをさせてしまってごめんね? だけど、本当に、あの日、君が傘を貸してくれてとても助かったんだ。だから、どうしてもお礼がしたかったんだけど、ちょっと強引だったね。」
自嘲気味にそう言った蓮に、キョーコがブンブンと勢い良く頭を横に振る。
「そっ…そんなっ!!こちらこそ、純粋なご厚意を変に受けとってしまって、本当に申し訳ありませんでした!!……けれど、お礼なんて、本当にいいんですっ!!こうして、お店まで来て下さって、学園内でそんな風に噂になっている事を教えて頂いて、私こそ助かりました!!」
キョーコがそう言うと、蓮は柔らかい笑みを浮かべた。




「結局、その後、口先三寸でキョーコちゃん丸め込んで、今度は傘のお礼じゃなくて、『雑炊』のお礼に食事誘ってんだから、お前もいい根性してるよなぁ……。」
呆れ返った社の言葉に、蓮がしれっと答えた。
「あれだけ旨い食事出されたら、お返しはしないとですよ。店の大将と女将さんにもお世話になりましたからね。そちらはマメに通ってお返ししましょうね?」
「……はい、はい。蓮君にお付き合いして、通わせて頂きますよ!!……しかし、ホントに愛理ちゃんが居て良かったよ!!女将さんに『学園の方はお任せ下さい!!悪い様にはなりませんから!!此処は居酒屋じゃなく、小料理屋さんですから、大丈夫ですよ!!』だって!!女将さんは勿論、後ろに居た大将も、キョーコちゃんだってホッとしてたもんなぁ!!」
「そうですね。」
「まぁ、とにかく、後は、蓮の初デートが上手くいけば良いなぁ? なっ!!蓮っ!!」
社が言うと、蓮がフウッと小さく息を吐いた。

「…………デートじゃありませんよ? お礼にちょっと食事に行くだけですから。」
「お~~~~~っと!!まだそんな事言ってる!!……お前、良く考えろよ!!キョーコちゃんみたいな子はそうそう居ないぞっ!!あんだけ可愛くて、あんだけ働き者で、あんだけ真面目で、あんだけ料理上手っ!!!!お前の酒の呑み方気遣って、サラリと雑炊出してくれる女の子が、この世にそうそう居ると思うなよっ!!あの子にはこれからどんどん野郎共が群がる様になるぞっ!!!!お前がキョーコちゃんを……」
「……そういえば社さん、あの子の事『キョーコちゃん・キョーコちゃん』って、馴れ馴れしいですよね?」
「何だよ・何だよっ!!恋愛感情ないとか言っときながら、呼び方くらいで何嫉妬してんだよっ!!」
「……んなっ!?嫉妬なんかしてませんっ!!彼女な事、馴れ馴れしく『キョーコちゃん』と呼ぶのはどうかと……」
「そういうのをなぁ、世間では嫉妬って言…………」




こうして、蓮のマンションでの酒盛りは、朝まで続いたという。





2011.08.02修正
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  1. 2010/11/16(火) 22:00:00|
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